Profile
コマムラツカサ
長野県安曇野市生まれ、在住。
京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科で、グラフィックデザインとアート表現を学ぶ。
動物の繊細な表情を、おかしみを交えて描くペン画家。
2018 家族展 @ギャラリーレクラン(長野県安曇野市穂高)
2021 置き傘圖版商店創業
2022 グループ展 @ギャラリーレクラン(長野県安曇野市穂高)
2023 個展 @ギャラリーこっから(長野県小諸市)
2024 グループ展 @ギャラリー&カフェ ジャローナ赤坂(東京)
置き傘圖版商店、名前の由来
つかさ→2(two)傘→二番手の傘→置き傘→なくてもいいけど、あったら素敵。
或る動物画家のお話
私はしがない動物描きです。
まず記憶にあるのはウシの絵です。
小学校の時に描いて賞をもらいました。
賞品は、たくさんのチーズでした。
中学校で描いたのはダチョウです。
毛が上手に描けたので、今でも家のリビングに飾ってあります。
高校の時は、動物の絵を描きませんでした。
油絵が下手なことが判明したのはこの頃です。
美大ではキリンを描きました。
首が折れているようなキリンでした。
それでも動物描きを続けてみることにしました。
何年も経ったある日、ボールペンを手にしました。
サラサラとモノクロのヒツジが描き上がりました。
毛をもっと細かく描いてやろうと、つけぺんに持ち替えました。
すると、ライオンのタテガミも、ウサギのヒゲも、思いのままです。
展示会をしたり、ビストロに絵を置いてもらったり、絵の注文を受けたりしました。
しがない動物描きは、何だか楽しくなってきました。
格好つけたり、とぼけたりしている動物を描き続けます。
意外な取り合わせで、面白くなったり、変になったり。
でも、ささやかで、どこかおかしい、素敵な動物たちの世界を描きたいのです。
私はしがない動物描きです。
さて、明日は何の動物を描きましょうか。